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横浜最古の建造物「地蔵王廟」
横浜最古の建造物「地蔵王廟」
横浜の歴史的建造物
地蔵王廟は、明治25(1892)年に作られました。
現存する横浜市内の近代建築では
最古の墓地に建てられたお寺で、
日本で亡くなられた中国人を故国に帰すまでの間、
仮に葬る場所として作られたものです。
たび重なる政変によって、
船の航行が中止されたため、
祖国へ帰る夢を絶たれた多くの柩が、
ここを永眠の場として埋葬されています。
所在は、横浜市中区で、
平成2(1990)年11月に、
横浜市の指定文化財に登録されています。
地蔵王廟は小道の奥に、
中国独特の極彩色の牌楼門があり、
石畳を上ると右に墓地、左に柩小屋が建ち、
納棺された遺骸が安置されています。
地蔵王廟の配置は、中国南方に多い形式で、
広東省や台湾の廟建築に多く見られる様式です。
境内の一隅にある赤いレンガ造りの廟の須弥檀には、
インド風の地蔵菩薩像がまつられています。
六角堂には、「安骨堂」と書かれた
偏額が掛けられていて、長い線香が途絶えることなく
焚かれている場所があります。
横浜市中区大芝台7
JR山手駅から徒歩15分です。